羊蹄山 登頂記 2007 7 火口を彩る高山植物の楽園へ
羊蹄山、別名蝦夷富士または後方羊蹄(シリベシ)山はコニーデ型の独立峰で標高1898m。脊梁山地を除けば北海道最高峰である。そして山頂部の高山植物帯は天然記念物に指定されるほど自然豊かな山である。今回、3回目の北海道ツーリングに当たり、前回の利尻岳に引き続き北海道の百名山登頂として、この羊蹄山を選び泉主自身5年ぶりとなる百名山登頂およびバイクツーリング並行登山を敢行した。
7/23 4:00起床、と言っても前日の20:00過ぎに就寝したが、なかなか寝付けず2.3時間ウトウトしただけでもう外が白みはじめてしまった。仕方なく準備もそこそこに登山口へバイクで向かう。すでに登山口の駐車場には何台かの車が停まっている。
登山口で登山計画書を提出し羊蹄山登頂に挑む。あたりはうす曇りというか、もやが掛かっており山頂は雲海の中でふもとからは望
むべくもなかった。エゾマツ、トドマツの潅木の中を進みほどなく南コブの分岐を通過、2合目を過ぎ尾根伝いに登りにかかる。ここから段々と登りがきつくなってくるが、朝の微風が心地よい。久々の山行にしては順調な滑り出しだ。
4合目からはいよいよ急登が始まる。ようやく晴れてきた朝もやの中、ジグザグの登山道を登っていく。途中では下界の風景を一望できる。右手にはニセコアンヌプリ、眼下には真狩村の全景、左手には尻別岳とその向こうに洞爺湖。まさに胆振スペシャルビューである。
登頂開始から約2時間でようやく6合目に到達。ここで大休止。下界の景色を堪能していると、後からの登山者が追越していった。彼も(といっても泉主よりずっと年輩)本州からやってきて1ヶ月北海道の山々を踏破しているらしく、この羊蹄山は天候不良で3日間ふもとで待っていたらしい。
いよいよここからは天然記念物の高山植物帯に掛かる。イワリンドウやイワギキョウが咲き乱れ素晴らしい景観が広がる。しかし泉主が不得意とするガレ場が続き多少難渋する。特に軍手を忘れてきたのは不覚であった。
標高1600m付近の8合目を過ぎる頃から左足がつり始める。前夜の睡眠不足が原因か。ところどころに高山植物の群落があり、小休止を兼ねながらペースを落として登っていく。しばらくすると今度は水分の取りすぎから体が塩分を欲するようになる。持参の麦チョコなぞでNaを補給しつつ、9合目避難小屋分岐に到達。この辺りからは大きく視界が開け高山植物の種類も多く見られるようになる。
ハイマツの群落を通り抜け最後のガレ場をよじ登り、ようやく大火口のコルに到達。山頂まではさらにお鉢めぐりをしながらの岩登りとなる。
コルからは火口を右回りに進路をとる。左手に羊蹄山の大火口、足元の狭隘な岩場の登山道を挟んで右手には眼下はるかに真狩村とニセコの大パノラマ。不安定なガレ場と岩登りに格闘すること約30分、ついに羊蹄山山頂に到着。丁度9:00、登頂開始から4時間半であった。
山頂にはすでに何人かが標柱の周りに座っていた。そのうちの一人に撮影を頼み、雑談を交わす。すると中に聞きなれた九州弁が…。聞くとやはり、福岡の人であった。6合目のおじさんと同じように、1ヶ月車で道内をブラブラしながら山に登っているらしい。30分ほど山頂のパノラマを楽しみ、下山開始。お鉢の反対側を抜け、登ってきたコルに戻る。
途中9号目付近のガレ場で登山中の夫婦と会話をしていると、足元にシマリスがちょろちょろし始めた。結局そこから4合目まで着かず離れずで道案内をしてもらった。そして両足を引きずりながら13:00過ぎ無事に登山口へ到着、先に下山していた福岡のおじさんに挨拶をしてニセコ駅前温泉へ湯治に直行と相成ったのであった。
行程略図
真狩YH−羊蹄山自然公園(羊蹄山登山口)〜南コブ分岐〜避難小屋分岐〜火口コル〜山頂 往復